可能性を伸ばすために必要な資質

レッスンには、小学生の生徒さんも来てくれます。次はどんなことするんだろうと、目を輝かせている生徒さんの姿を見ていると、そのポテンシャルの大きさに責任を感じることがあります。成長の芽を摘むことのないように、その可能性をどうやって伸ばせるかを考えながらレッスンしています。
ギター講師の仕事を始めてみたい
レコーディングやライブ出演の仕事をするうちに、ギター講師を始めたいと思うようになり、ギタースクールのHPを見ながら求人情報を探しました。
一般的なギタースクールでは、講師の選考に筆記試験や課題曲が課せられたり、中には合宿まであると知り驚きました。難関を突破してギター講師としてデビューしても、遠くのレッスン教室まで通勤しないといけなかったり、それでいて報酬は他のアルバイトと変わらなかったり、恵まれた環境とは言えませんでした。
また、教える内容を自分の判断で決められない点も納得できませんでした。
ギタースクールのHPを見比べながら、自分の条件に合いそうだと思ったのが、エルギタースクールでした。エルギタースクールには、自前のスタジオがありません。講師は自宅でも近くのスタジオでも、レッスン場所を自由に選べます。

「良い先生」の資質があるか
エルギタースクールの面接では、誰かに教えることに適性があるか、つまり「生徒さんにとっていい先生」かを人柄と技術で評価されていたように思います。
音源を提出した上で、アドリブ演奏や初見演奏を見てもらいましたが、どれだけ技術力があるかというよりは、ギター講師として臨機応変に生徒さんとコミュニケーションできるかが評価のポイントになっているようでした。生徒さんと合意が取れていれば、教える内容も自由です。だからこそ、その資質があるかを試されたのだと思います。

「初心者の人が多いですが、気長に教えられますか?」といった質問からも、あくまで生徒さんたちに対して、スクールの期待に応えられるかを判断する姿勢に、好感を持ちました。
スクールと講師の対等な関係
面接では、どれくらいの生徒さんを受け持ちたいかを考えながら、レッスンの場所を自宅にするかスタジオにするのかなども相談させてもらいました。スクールと講師の両方が納得できる条件を一緒に探してくれる姿勢からは、生徒さんだけでなく講師も大切にしているんだと感じました。
エルギタースクールで講師を始めてから2年程。今では、20人以上の生徒さんが来てくれています。
生徒さんの「これがしたい」を引き出す
生徒「好きなアーティストは特にいないです」
講師「じゃあ、カラオケいったら何を歌う?」
ギターの講師が上手に演奏できるのは当然で、大切なのは生徒さんが望むことを見つけてあげることだと思います。とりあえず始めてみた、という生徒さんもいらっしゃいます。生徒さんが発信してくれる情報に注意深く耳を傾けて、掘り下げる。「楽しい」と思えるポイントを一緒に探してあげることが、ギターを弾くことやレッスンに出席することへのモチベーションに繋がると思っています。

「この曲が弾きたい」
そう言って音源を持ってくる生徒さんには、ギターの音だけを抜いた練習用音源を作ってあげることがあります。手間は少しかかりますが、嬉しそうに受け取る姿や練習に励む姿を見ると、うれしくてたまらない気持ちになります。
海外で通じるリズムのいいギタリストになりたい
これまで日本国内のいろいろな場所で演奏させてもらいました。今後は、海外でも演奏できる機会をつくっていきたいです。

海外で演奏するためにより深く追求したいのはリズムです。国内の演奏では、タイミングを遵守するスクエアなアプローチが求められることが多いです。一方、海外では「のせてナンボ」のアプローチが高く評価されるところもあります。憧れはジミー・ヘリング。彼のような、リズムもあり、歌心もあるギタリストになりたいです。

昭和音楽大学器楽科(ギター専攻)ポピュラーコース卒業。在学中からメジャーアーティストのサポートギターでプロ活動を開始する。
現代の世界3代ギタリストに評されるDerek Tracks Bandの元ドラマーで、自身もグラミー賞を受賞しているYonrico Scott氏のジャパンツアーに4日間、ギタリストとして参加。
Works…岡田 徹(ムーンライダース)、Kaede(Negicco)、Anna☆s 等々
ギター講師インタビュー
講師の仕事をしながら、一流ギタリストとして広く活躍する講師を紹介します