“質”と“自由”、教える喜びと次なる挑戦

エルギタースクールの魅力
Q1:エルギタースクールでギター講師を始めたきっかけを教えてください。
私はアメリカ・ニュースクールでミュージシャンとして学び、2019年末に日本へ帰国しました。幼い頃から両親が自宅で音楽教室を開いており、「いつか自分も教える側に回りたい」という気持ちが常にありました。帰国後すぐにエルギタースクールの面接を受け、2020年1月から正式に講師を務め始めました。最初は自宅で生徒さんを1名だけ受け持っていましたが、徐々に松戸のスタジオにもレッスンの場を広げ、今では10代から60代まで、合計20名以上の生徒さんと日々ギターを楽しんでいます。

Q2:エルギタースクールでの講師のお仕事は、他のスクールとどう違いますか?
魅力のひとつは「安定感」です。生徒数が20名を超えていて、経済的にも時間的にも余裕があり、自分自身の音楽活動や創作の時間をしっかり確保できます。例えばコロナ禍はライブ活動をやめて、映画や読書など幅広くインプットするための充電期間にしたのですが、そのときもスクールでの指導があったおかげで収入源が絶えることなく、精神的にも支えとなりました。

また、生徒さんの幅が広く、ポップスからジャズ、ロック、メタルまでジャンルを限定せずに指導できるのも特色の一つです。様々なバックグラウンドを持つ生徒さんと接することで、自分自身の視野も広がり、指導の引き出しが増えていると実感しています。
レッスンへの向き合い方
Q3:レッスンに向き合うときに意識しているポイントは何ですか?
「新しいものを取り入れること」と「質の高い準備」を大切にしています。具体的には、最新の演奏動画や教材、さらには映画や読書で得たアイデアをレッスンに反映し、生徒さんの興味を引き出す工夫をしています。
また、どのような質問やリクエストにも対応できるよう、日頃から即興演奏やソロアレンジの練習を欠かしません。ニューヨークで学んだ「量」だけに頼らない「質重視」の練習法を、自分自身で実践しつつ、生徒さんにも伝えることで、より効果的なスキル習得をサポートしています。
レッスンで大事にしていること
Q4:生徒さんにとって、どのような先生でありたいですか?
オープンでフラットな関係を築くことを大切に考えています。講師として壁を作らず、自分の経験や失敗談も包み隠さずシェアすることで、生徒さんが安心して質問したり悩みを打ち明けたりできる雰囲気を作りたいと思っています。

レッスンの時間をただの技術指導の場とするのではなく、「その生徒さんが本当に求めているものは何か」を見極める場にしたいと考えています。例えば、ある生徒さんがコードチェンジに苦戦している場合、その背景には楽譜の読み方や指のフォーム以外の要因があることもあります。そうした細かなニーズを一緒に探りながら、最適なアプローチを提案し、実践していくことを大切にしています。
今後したいこと
Q5:今後、ギター講師として、あるいはミュージシャンとして目指していることは何ですか?
将来的には、イギリスやアイルランドなどヨーロッパでの演奏活動とレッスン機会を広げたいと考えています。海外ならではの音楽文化や教育スタイルに触れることで、自分自身の指導法や演奏表現をさらに深めたいです。

1989年生まれ。井上智氏にギターを学ぶ。日本国内でのライブやジャムセッションのホストなどの活動を経て、2015年からニューヨークのニュースクール大学で学ぶ傍ら、リーダー、サイドマンとしてギグを多数経験。2019年卒業。
在学中にGilad Hekselman, Lage Lund, Nir Felder, Billy Harper, Reggie Workman, Hal Galper, などに学ぶ。
また、2019年5月にはスイス、ベルンのジャズフェスティバルに出演。
現在は帰国し、首都圏を中心にライブやセッションホストとして活動中。
ジャズに加えてThe Who, Led Zeppelin, The Policeなどの’60~90年代頃のロック、ソウルミュージックなども愛聴。
ギター講師インタビュー
講師の仕事をしながら、一流ギタリストとして広く活躍する講師を紹介します